青空の夢 - ★★★★★ Archive

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とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)


とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)
評価:★★★★★

これは素晴らしい。
2009年内、飛び入りで★5の作品が読めるとは思わなかった…。

空戦ですよ空戦、今回はそれに尽きる。
しかもただの戦闘機vs戦闘機の空戦ではなく、偵察機、触接機が主役になっていたのが素敵。
飛行科生徒が駆るエル・アルコンによる空戦も確かに熱かったけれど、今回の一番はやはりミツオ・チハルペアの必死の働きとそれに報いようとする雷撃隊のシーンだったなぁ。

夜間雷撃を成功させるため、空族の集中砲火を浴びながらも必死に照明弾を撃ち続ける学生と、その勇姿に応えんとする雷撃隊…。
「学生が照明弾を撃っている!」
から始まった雷撃隊の心情描写といったらないよね…ああゆうのはクリティカルヒットしてしまう。

これを書くのにあたって読み返してみたけれどやはり涙無くして読めないシーン。
ミツオ恰好良いよミツオ…!

ミツオ・チハルの活躍が余りに壮絶だったので、後のバンデラス先生やファウスト、ウォルフガング、カルエル、アリエル達の活躍に対して何か書こうと思ってもうまく言葉に出来ないので諦める。

他に書けることといえば、前半のアリーメン神格化と後半の寮長先生の件くらいかな。
アリーメンはあまりに力を入れて描かれていたので、ラーメンがもの凄く食べたくなってしまったw
おっと…ラーメンなんて書いたら「ラーメンではない。アリーメンだ。」「アリーメンという新しい食べ物だ」と突っ込まれてしまう!

あとは寮長先生の件。
飛行場への強襲をどう乗り切るのかと思っていたら、あんな禁じ手を使われてさすがに「えー…」と。
何故あんな雰囲気ぶちこわしの使い方をしたのか不思議だけれど、一瞬だったのと他のシーンが熱すぎたので自分の中では無かったことにしてうまく消化しておいた。

実に素晴らしい回、かつ終わり方だったので4巻が楽しみすぎる。
映画化決定ということだけど、アニメ劇場版であることを願うばかり…。
まぁ空戦もあるし、さすがに実写はありえないと思うけれど。

その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)


その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)
評価:★★★★★

あまり期待していなかったのに、とても素敵な作品だった。
ご都合主義と捉えられがちな過去改変ものを見事、自然に描ききっていて素晴らしいなー。
小学生時代の描写、特に「いかにも小学生らしい」ソフィアとの距離感がクリティカルヒット。
最後は久しぶりに作品にのめり込んでゲームの結末にハラハラしてしまった…。

さよならピアノソナタencore pieces (電撃文庫 す 9-12)


さよならピアノソナタencore pieces (電撃文庫 す 9-12)
評価:★★★★★

Sonate pour deux
直巳と真冬のお話。

響子と千晶、直巳、真冬。それぞれがそれぞれの道を歩みながらも、決して途絶えることのない絆。
そんな未来がさよピアらしくて素敵。ナオくんは相変わらずだけれど、きちんとしてくれてよかった。
「Sonate pour deux」の終盤、既に亡き人の想いを蘇らせる直巳がアリスとダブって見えて鳥肌ものだった。

翼に名前がないなら
フェケテリコのサポートメンバーとなった橘花を通して見る、響子と千晶のその後。

響子と千晶が変わらず一緒にいてくれたこと、そしてフェケテリコは二人なこと、こんなことで妙な安心感を抱いてしまった。
橘花には悪いけれど…。

ただ、いつかは橘花が正式なメンバーとして加入して、夫婦となった直巳、真冬を交えてゆったりとした空気の中、フェケテリコが四人だった頃の話を聞く。
そんな素敵な時間に行われるやりとりを想像してニヤニヤできるお話でした。

ステレオフォニックの恋
離ればなれになってしまった直巳と真冬、その二人の間を行き来するユーリきゅんの悩めるお話。

ユーリきゅんは本当いい娘だなぁ…。
「きみのその凄絶なまでに可愛らしい素直さ」という響子の表現が好き。
ラブ要素のある作品を嗜むとき、自分の好きなカップルが幸せになる様を見ることが大好きな身としては、ステレオの恋はとても共感できるものでした。

素敵な表現なので、ステレオの恋は今後使っていこう。

最後のインタビュー
響子が話す最高のベーシストの記憶。

他のストーリーとは雰囲気が違い、ネタとしても神様のメモ帳に近いものを感じる。
響子にとって最高のベーシスト、ロックンローラーであり続けるベーシストについての語りを聞いた直巳とカメラマン。
気がつけばその二人になったつもりで読んでいて、この作品の中で唯一第三者視点で読めなかったストーリー。

だれも寝てはならぬ
哲朗のお話。
ちょうど同期の披露宴後に読んだこともあってか、妙な生々しさというか、現実感を伴うことになり不思議な感覚に。
直巳の報告を機に哲朗と美沙子の今後が良い?方に傾く予感がして、「翼に名前がないなら」の時の同じように妄想でニヤニヤ。

このストーリーに出てきた真冬ののろけがさりげなかったけれど、好きなセリフに追加。
本当直巳にデレる時の真冬は可愛いなぁ…。

以上が各ストーリーの感想。
まさか後日談を読めるとは思っていなかったので幸せすぎる…。
自分が読んだラノベ中、一番に好きなシリーズ。
作者からさよならピアノソナタがこれ以上語られることはもう無いわけだけれど、これだけ素敵な世界なので、しばらくは四人とその周りの人達のその後を妄想して楽しめそう。

「ありがとうございました」も「お疲れ様でした」も何だか違う気がするので締まりが悪いけれど…。
とりあえずさよならピアノソナタ最後の巻の感想はこれにて終了。

灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)


灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)
評価:★★★★★

前回に引き続き、メイン以外の猛者達が描かれていて大満足。

信ずるに足る指揮官の為になら、死をも恐れぬ高揚感。
優秀な指揮官が集団を統率した時の一体感。
戦局の移り変わりと同調する軍勢の士気。

そして極めつけは、集団が共通の理想のために命を賭して戦うその様。

主役だけではなく両軍ともに十分な数の将を登場させ、まさに世界規模のスケールで物語を描いているのは素晴らしいと思う。
18、19巻があるお陰で「シャナを中心とした小さな範囲」から、もっと外側である「紅世の徒、フレイムヘイズの在る世界」へハッキリと成長を遂げている。
シャナ達の戦いに主眼が置かれているが、それは全体の一部でしかなく、それ以外にも数多の戦いがあることで世界は広がる。

確固たる世界が確立している作品は、その世界観に魅了されたファンによって更に拡張されていく。
そういう土台を作ってこそだと思うし、そういう広がり方をする作品が大好きなのでこの傾向はとても嬉しい。

少し話が大きくなりすぎたので19巻の話に戻そう。

フレイムヘイズ兵団の後詰めはマージョリーと四神くらいしか思い浮かばないけれど、大丈夫なんだろうか。
ここまで描いたのだから、軍勢vs軍勢でケリをつけてほしいところ。
シャナ達の戦いが、あくまで紅世の徒vsフレイムヘイズの極一部を描いているに過ぎない18、19巻は個人的に神巻。

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)


ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)
評価:★★★★★

素晴らしい。
RPGの醍醐味である、主軸以外のストーリーを味わうことができた。
3巻で現実の話を書くのもいいけれど、キリトが出てこないSAOのサイドストーリーももっと読んでみたい。アスナ視点などなど。
そしてabecさんの絵がやばい。

神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)


神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)
評価:★★★★★

~読書メーターに書いた感想より~
ナルミの啖呵は不覚にも燃えた。今回も素晴らしい出来の一冊。
本当どいつもこいつも不器用なくせに優しくてどうしようもない。
最初と最後、バンドのシーンは明らかに空気が変わってさよピアを読んでいるのかと思った。

四代目の過去、そして平坂組の歴史を知ることが出来る一冊。
そしてナルミの想像以上の活躍もあり。
特にはなまるの前で平坂組を相手にしたシーンは今回No.1の見せ場で熱い。

今回も素晴らしい出来の一冊。
本当どいつもこいつも不器用なくせに優しくてどうしようもない。
今までのメモ帳を好きな人なら今回もきっとお気に入りになる。

蛇足だけれど、今回はバンドが登場することもあって「さよならピアノソナタ」ではお馴染みの音の描写に再会できる。
一瞬さよピアを読んでいるのかと戸惑ってしまった(笑

時載りリンネ! 5 明日のスケッチ (角川スニーカー文庫)


時載りリンネ! 5 明日のスケッチ (角川スニーカー文庫)
評価:★★★★★

~読書メーターに書いた感想より~
これは素晴らしい…。久々に心が洗われた。
冬休み、ルウの家でのお泊まり、鷹見父娘との交流、ハルナさんによる鍛錬と様々な出来事が訪れ、リンネが活き活きと動き回る様が目に見えるよう。
この一冊にたくさんのリンネが凝縮されていて勿体ないと感じるほど。
特にしおりちゃんと仲良くなっていく課程の温かさといったら…。
後半は電車内だけども構わずずっとうるうるしっぱなし。
その上最後のシーンではiPodから空の軌跡の「I swear…」がタイミング良く流れてきて、一人おおはしゃぎ。

この作品の清々しさ、綺麗さ、純粋さ、そしてワクワク感は相変わらず素晴らしい。
冬休みが舞台の今作におけるキーワードは「姉妹愛」、「時砕きとしての自覚」、「明日のスケッチ」といったところ。
読み終わった後でも、リンネ達の冬休みを思い返すとほんわかした気持ちになれる心の栄養剤。

サブタイトルの「明日のスケッチ」は、読み終わった後に未来への道しるべとして今後の展開を予期させてくれる深い言葉。

リンネを読み始めてからというもの、図書館など本がたくさん在る場所にとても魅力を感じるようになったり、小説以外も読んでみようかと思い始めたりとすっかり時載りの世界に見せられている(笑
活字を読んで栄養を補給するなんて、本好きにとっては夢のようなお話で憧れる…。

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)


ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
評価:★★★★★

~読書メーターに書いた感想より~
おもしろくてつい一気に読んでしまった。
極めて王道だけども丁寧かつきれいに書かれていてSAOの世界に引き込まれる。
アスナの急展開すぎる想いと最後の展開(生死について)にややついていけなかった感はあるが。

VRMMO「ソードアート・オンライン」
完全ダイブによって真の仮想世界を生み出す「ナーヴギア」を用いた世界初のMMORPG
だがその実態はゲームをクリアするまでログアウト不可能、そしてゲームでの死は現実の死とリンクする魔の空間だった。

ソードアート・オンラインに捕らわれたのは1万人のプレイヤー達。
そしてゲームの舞台となるのは100層にものぼる浮遊城「アインクラッド」
最上層まで到達し、現実世界へ戻る為に無数のギルドが組まれる。

そんな中にあって主人公のキリトはPTを組まないソロプレイヤーとして、アインクラッドの攻略を目指していた。
しかしひょんなことからアインクラッド一の美女と囁かれるアスナとPTを組むことになる。
次第に2人は接近し夢のような日々を送ることになるが、75層のボス討伐隊への参加で思わぬ世界の真実が明らかになり、仮初めの日々は終わりを告げる…

いやー久々に当たりだった。
これを読んだ後だと、アクセル・ワールドが★3くらいに思えてくる。

真の仮想世界というだけあって、戦闘以外の日常生活が容易に想像できるような書き方がされているのが嬉しい。
商人や宿、アインクラッドの攻略には参加せずただ己が解放されるのを待つ人々。
そしてゲームに閉じ込められてから2年に及ぶ歳月が経過しているというのも、妙なリアルさを演出していて○

常に側にある死の危険、生活感のあるアスナとのラブラブっぷり、100層を他のプレイヤーと共に攻略していく臨場感…。
自らも「ソードアート・オンライン」に参加している1人と錯覚してしまうくらい、読み手をぐっと引き寄せているように感じる。

MMORPG好きの人は特におすすめです。是非。

神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)


神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)
評価:★★★★★

~読書メーターに書いた感想より~
はなまるの暖かさに憧れてNEETを目指す若者が増えてしまわないか心配なほど、この人達は最高だ。
鳴海くんの突っ込みも復活していて何度も笑ってしまった。
これで完結っぽい終わり方なのが非常に残念。

まさかの彩夏復活…。
てっきり彩夏は鳴海のヘタレを象徴する存在としてあのままかと思っていたんだが(笑
これは嬉しい誤算。

せっかく戻ってきた彩夏だが、残念ながら記憶を失った状態での復活だった。
そんな中園芸部が設立時の不可解さ、人数の少なさなどを理由に廃部の危機に瀕する。
彩夏の居場所を守るため園芸部設立の謎を解き明かすことになるが、そこで初めてNEET達の間で対立がおこる。
園芸部設立の謎にテツ先輩が関わっており、テツ先輩はそれに関する情報提供を断ったことが事の発端。

ヒロさんと少佐はテツ先輩のことについては協力できないと宣言。
鳴海はアリスに協力することを決め、対立は決定的なものとなってしまう。
だが、そんな中にあっても仲間という絆は決して断たれることはない。

今回はいつも以上に「仲間」というテーマを意識した。
テツ先輩とアリスの間にあって、ヒロさんと少佐が語る「仲間」。
同じ温室授業を受けた不良仲間、そして彼らが守ろうとしたもの。

これら仲間によって生み出される暖かい雰囲気が読み手に伝わってくるような内容。
これでシリーズ完結っぽい終わり方なのが非常に残念。
是非ともまた、NEET達のどうしようもないけれど暖かい物語が読みたい…。

神様のメモ帳 (電撃文庫)


神様のメモ帳 (電撃文庫)
評価:★★★★★

~読書メーターに書いた感想より~
サブキャラが皆いいキャラ過ぎる…。
さよピアの直巳と同じく、周りのNEET共にナルミがぼそっと突っ込むところが楽しい。
ナルミと彩夏の時間がそこまで描かれていなかったのが救いで、あれがもう少し描かれていたら鬱方向にもっと傾いていたと思う。
ちょうどいいバランスだった。

アリスとヴィクトリカが被って仕方がなかった。
でもしばらくすると、饒舌で多少感情豊かでNEETな方がアリスだと把握。

高校の生ける伝説テツ先輩、母性本能を擽ることにかけては右に出る者無しの”ヒモの天才”ヒロさん、ミリオタの少佐、組をまとめる頭でありながらもいじられキャラな四代目。

脇役キャラがどれも皆素晴らしい。
アイスが美味しいラーメン屋の裏に集まる暖かくておもしろいNEET集団。
そんな脇役達のノリに初めは戸惑いつつも、徐々に突っ込み役がらしくなる主人公。

そんなキャラ達のやりとりがシュールでおもしろい。
特にPC操作の「神業だ」「高度過ぎて何をやってるのか全然わからねえ」あたりには噴いた。

でもこの話はおもしろいことばかりではなくて、むしろ背景には常にどんよりとした空気が漂っている。
街に蔓延る謎のドラッグ”エンジェル・フィックス”
エンジェル・フィックスに振り回され、本当なら起こらなくてもいいはずだった悲劇が起こる。

やるせない、切ない成分が背景にはたっぷりあるけれど、”仲間”が主人公を、そして読者を包んで少しでもその成分を軽減してくれているといった感じ。
“さよピア”でも切なさと同時に救いがあったように、今回の救いは”仲間”
そのほとんどがNETTではあるけれど…(笑

評価は☆4なものの、正確には4.5くらい。
0.5は自分の好きな雰囲気なので、それによるもの。
ちょっと甘めにつければ☆5でもいいくらい。

読み終わった後に、ちょっとの切なさと暖かさが同時に感じられるところが癖になる。

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