
さよならピアノソナタencore pieces (電撃文庫 す 9-12)
評価:★★★★★
Sonate pour deux
直巳と真冬のお話。
響子と千晶、直巳、真冬。それぞれがそれぞれの道を歩みながらも、決して途絶えることのない絆。
そんな未来がさよピアらしくて素敵。ナオくんは相変わらずだけれど、きちんとしてくれてよかった。
「Sonate pour deux」の終盤、既に亡き人の想いを蘇らせる直巳がアリスとダブって見えて鳥肌ものだった。
翼に名前がないなら
フェケテリコのサポートメンバーとなった橘花を通して見る、響子と千晶のその後。
響子と千晶が変わらず一緒にいてくれたこと、そしてフェケテリコは二人なこと、こんなことで妙な安心感を抱いてしまった。
橘花には悪いけれど…。
ただ、いつかは橘花が正式なメンバーとして加入して、夫婦となった直巳、真冬を交えてゆったりとした空気の中、フェケテリコが四人だった頃の話を聞く。
そんな素敵な時間に行われるやりとりを想像してニヤニヤできるお話でした。
ステレオフォニックの恋
離ればなれになってしまった直巳と真冬、その二人の間を行き来するユーリきゅんの悩めるお話。
ユーリきゅんは本当いい娘だなぁ…。
「きみのその凄絶なまでに可愛らしい素直さ」という響子の表現が好き。
ラブ要素のある作品を嗜むとき、自分の好きなカップルが幸せになる様を見ることが大好きな身としては、ステレオの恋はとても共感できるものでした。
素敵な表現なので、ステレオの恋は今後使っていこう。
最後のインタビュー
響子が話す最高のベーシストの記憶。
他のストーリーとは雰囲気が違い、ネタとしても神様のメモ帳に近いものを感じる。
響子にとって最高のベーシスト、ロックンローラーであり続けるベーシストについての語りを聞いた直巳とカメラマン。
気がつけばその二人になったつもりで読んでいて、この作品の中で唯一第三者視点で読めなかったストーリー。
だれも寝てはならぬ
哲朗のお話。
ちょうど同期の披露宴後に読んだこともあってか、妙な生々しさというか、現実感を伴うことになり不思議な感覚に。
直巳の報告を機に哲朗と美沙子の今後が良い?方に傾く予感がして、「翼に名前がないなら」の時の同じように妄想でニヤニヤ。
このストーリーに出てきた真冬ののろけがさりげなかったけれど、好きなセリフに追加。
本当直巳にデレる時の真冬は可愛いなぁ…。
以上が各ストーリーの感想。
まさか後日談を読めるとは思っていなかったので幸せすぎる…。
自分が読んだラノベ中、一番に好きなシリーズ。
作者からさよならピアノソナタがこれ以上語られることはもう無いわけだけれど、これだけ素敵な世界なので、しばらくは四人とその周りの人達のその後を妄想して楽しめそう。
「ありがとうございました」も「お疲れ様でした」も何だか違う気がするので締まりが悪いけれど…。
とりあえずさよならピアノソナタ最後の巻の感想はこれにて終了。
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