- 2009-03-26 (木) 21:58
- アニメ
[開始前期待度]
★★☆☆☆
[中盤評価]
★★★★☆
[最終回後評価]
★★☆☆☆
とらドラ!最終回を見た。
とりあえず一言、これはひどい…。
24話から特に細かいところで端折り、改変が見られて心配していたんだけども、ここまでとは…。
※※※ 以下、原作のネタバレを交えてアニメレビューをしていくので、未読の人はご注意を ※※※
まず一番気になったのが、キャラの立場の改変。
独身は泣きながら大河の転校をクラスに伝え、自分に守る力が無いことを嘆くような、生徒思いの熱い教師だったはず。
その後大河と竜児が逃げ出し、怒り出す大河の母親に向かって「私は担任です!」と言ってのけ、「明日までに必ず連絡を入れさせる」という竜児のメモを信じ、自らの教師生命を賭けて大河母に時間の猶予をくれるよう頼んだ、10巻の陰のヒーローと言っても過言では無いほどの活躍だった。
それがアニメ最終話では、大河の転校を淡々と告げた上に騒ぎ出す生徒をたしなめるようなつまらない教師に成り下がっている。
これではさすがに独身がかわいそう…。
独身の次は、大河母の改変。
ギャグキャラと化していた大河母、意味がわからない。
大河が部屋に戻り留守電を聞いた際の「バイバイキン」は余計すぎる…。
そしてその後大河が思わず笑ってしまうところも酷い。
母親を「あのババア」と呼んでいた大河。
少なくとも表面上は、そうした呼び方から窺い知れる関係であったはず。
大河に陰を落としてきた最大の原因「家庭の問題」の片割れな母親が、あんな風にふざけて問題を茶化してしまうせいで原作にあった緊張感、絶望感といったものが感じられなくなっている。
そして最終回の終わり方。
原作では退学届けをすぐに取り下げて、3年生の春に大河が戻ってくるという明るい未来が待ってるぜーなEND
アニメでは結局本当に退学してしまっているらしく(黒のセーラー服から推測)、卒業式にやっと大河が戻ってくるEND
原作でも大河と母親の和解については消化不良なものの、母親が実は退学届けをすぐに取り下げていたことが語られていて新しい家族とも馴染めている様子が窺える。
竜児と大河が決意した、逃げるのではなく立ち向かっていって皆幸せになる、という目標が実現されていることがはっきりと分かる。
それに対してアニメでは、一応「もう逃げない」とは言っているものの直前で大河母がふざけて大河が笑ってしまっているので、「まぁちょっとした喧嘩だよね」程度にしか思えない。
そのくせ卒業式まで大河が戻ってこないという矛盾。
原作よりも親子関係が良好のような描写をしているのに大河が戻ってこられなかったのはどういう理由かと。
そして話は24話あたりに戻って、そもそもの逃避行の理由。
何故二人は逃げなければならなかったのか、その理由もアニメでは触れられていないのも不可解。
よくあれでアニメオンリーの人は話についていけたと思う。
まとめると、端折りすぎたせいで原作の9~10巻中盤で味わう絶望がアニメから全く伝わってこないのが残念。
その上キャラの立場まで真逆に変えてしまうような端折り方はいただけない。
とらドラの暗黒面である竜児と大河の家庭問題こそ力を入れて映像にしてほしかった。
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Comments:2
- 匿名 09-04-26 (日) 2:43
-
あまり原作に拘り過ぎるのもどうかと・・・
- admin 09-04-26 (日) 3:53
-
>>匿名さん
コメントどうもー。原作に通りにやって欲しいわけでは決してないんですよ。
今回の様な細かい部分での変更なら、例えば原作で描かれなかった大河と母親の和解を扱うなどの補完要素は大歓迎。
オリジナル路線に走った場合でもそこにきちんと信念があれば、ただの原作通りの展開より好ましい。けれども今回は、「ただ時間が足りなかったから端折っただけ」としか自分には映らなかったのでdisりました。
設定を上書き、もしくはオリジナル路線に行くならそれなりの伝えたいものをもっていて欲しいなと。
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