
とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫)
評価:★★★★☆
~読書メーターに書いた感想より~
読み終えた後はこの作品で描かれている青空のようにすっきりとした気持ちになった。
ファナが海での出来事を境に生を取り戻すあたりから俄然おもしろくなる。
本能を呼び起こすような島での描写が最高だった。
普段は部屋が最高だけど、この時ばかりは”夏に行く南の島”的なシチュエーションを思い浮かべてワクワクしてしまった。
これは1冊にまとめて正解。
凄腕の傭兵飛行士と次期皇妃の身分違いの恋物語。
敵中に取り残された皇妃を単機でもって本国まで送り届ける約1週間が描かれている。
個人的には(飛行艇の)空母、重巡、駆逐艦などが登場する空戦模様もなかなかに熱くて好みだった。
本筋とは離れてしまうけども、あれで艦隊戦の描写もあれば☆5つは間違いない。
話が少し逸れたので戻す。
王道中の王道な展開で意外性は無いけどもしっかりと書かれている印象。
自分をモノとしか見ていなかった次期皇妃のファナが、飛行士シャルルとの逃避行の間に自らを取り戻していくんだけども、「生きよう」と誓った後の彼女がとても魅力的でシャルルが惑わされるのも大いに頷ける。
そんな二人には途中立ち寄った島でのような生活を手に入れて欲しかったけども、物語がそれを許してくれないのが悲しいところ。
その後のファナの心情を思うと、読了後のすっきり感も薄れてしまう…!
- Newer: 引越し
- Older: 山吹れんげ ほしうた
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://blog.ru-i.net/2009/03/04_149.php/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫) from 青空の夢

